「かごしま映画ものがたり」  長野泰英

2014年06月01日

みなさん、おやっとさぁです。

WEBドラマ「かごしま物語」の演出をしている長野泰英です。

毎月1日は鹿児島を題材にした映画やドラマをフューチャーする「かごしま映画ものがたり」をお送り致します。

地方でロケをされる映画やドラマは昔から数多くありますが自治体やNPO法人によるロケーションサービスが普及し映画ロケで地域が活性されるようになってきたのもつい最近の話です。“映画は時代を映す鏡である“そのとおり

映画は各時代の風物や建物が克明に記録されています。

俳優のすばらしい演技はもちろんですが背景となる美術にも注目したいものです。

特にロケやロケセットと呼ばれる実景をセットにした舞台はご当地でしか表せない風物が映し出されます。

特に鹿児島は離島が多いことから島を舞台にした作品が数多く作られてきました。

最近は奄美大島が注目されていますが無論県本土でも多くの映画が撮影されています。最近公開された映画「六月燈の三姉妹」はもうご存知の方も多いと思います。では、その昔はどうだったでしょう。

鹿児島が舞台になった最古の作品に

1943年の松竹映画「海軍」という作品があります。まだ日本が太平洋戦争の真っ只中の頃に作られた映画です。国策映画であり戦時中という時世もあって戦意高揚映画という意図が強く見られます。昭和16年12月8日真珠湾奇襲の前日偵察のために特殊潜航艇で真珠湾に突入し戦死した横山正治少尉をモデルにした主人公が鹿児島で訓練をして真珠湾へ向かうお話。主人公の横山少尉は鹿児島市下荒田出身、鹿児島二中(現在の甲南高等学校)を出た方です。従って鹿児島二中で実際にロケされているので70年以上前の甲南高校が見られるのもすばらしいですが更に昭和20年6月の大空襲で焼野原になる前の鹿児島市の街並みや照国神社、桜島、多賀山公園、東郷平八郎元帥の墓がそのまま映っているので歴史的資料としても大変貴重な映像でもあります。後の1963年には東映がリメイクしていますが東映版でもしっかり鹿児島二中(甲南高校)でロケされています。このように映画やドラマはその時代の風景を残していくので単なる娯楽として見るだけではなくロケーションの意味も含めて見ていただくことをお勧めします。

 

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