「焼酎王国へ入る〜第六回〜からいも」 和田博温

2015年01月13日

「焼酎」といえば、かごんま人ならまずは「芋焼酎」と思うのがふつう。

本格焼酎の魅力のひとつは原料の多彩さでもあるんですが、かごんま人にとって基本は芋。小さい時に爺さんの膝に座ってかずんでいた芋焼酎の香りはもうかごんま人のDNAに組み込まれた記憶になっています。

 

芋焼酎という以上、その誕生を考えると、原料である「からいも」の登場をまたねばならず、その前は米・雑穀を原料として造られておりました。

からいもが鹿児島に入って来たのが江戸時代の宝永四年(1705)、指宿の前田利右衛門が琉球から苗を持ち帰ったのが初め。いま指宿酒造さんに「利右衛門」銘柄があるのがそれを伝えています。

0113関ヶ原

島津義弘公が家臣の面々と「芋焼酎」を酌み交わしたなどというトンでもない文章を歴史小説で見た事がありますが、義弘公の「関ヶ原の戦い」は慶長五年(1600)であり、芋焼酎が鹿児島で生まれるにはまだ100年以上の時間を経ねばなりません。

 

 

 

 

 

0113自顕流体験

歴史の考証という意味では、薩摩の剣術である「薬丸自顕流」がキチンと扱われていないケースが多い(というかほとんど)。
東郷家の示現流兵法と混同したり、先だって某局時代劇では「薩摩じげん流」の使い手がチェストーと叫びながら諸手上段から斬り下ろしておりました。がっくり・・・榎木孝明さん製作の映画「半次郎」のようなキチンとした考証ができないものですかね〜。
ま、本題にかえりましょう。

 

0113ジョイホワイトと竹下さん最初に琉球から持ち帰られたからいもが、どのような種類であったのか興味が尽きませんが、いま焼酎の原料として栽培されている芋には非常にたくさんの種類があります。


「コガネセンガン」は基本種といっていい芋ですし、食べても美味しい。かたほうで「ジョイホワイト」は優しい風味の焼酎になるけれど作りが面倒で、食べるとまずい。

先日大隅町岩川の芋名人、竹下一成さんをお訪ねしたとき、事務所にあったジョイホワイトを煮て食べてみた。不味かった。芋を割ってバターをのせるとバターの味だけがしました。これで収量も多くて美味しい焼酎になるのだから面白い。

いや〜、焼酎の魅力はその多様性でありますが、原料芋ひとつをとってもその深さ、広さにただ瞠目するのみです。

 

上述の竹下さんの芋貯蔵洞窟を見学しましたが、保存が難しいというのが常識のからいもが、じつに瑞々しく貯蔵されているのに驚きました。この芋を使って造られ、ことしあらたに出荷される焼酎もあります。期待して待っているところです。

「これより焼酎王国に入る」シリーズ、もちっと続けてよかですか?>南しんぽうプロデューサー。 

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