「あまり知られていない西郷どんの共研屋敷」 西郷隆夫

2014年12月23日

隆盛は体が大きくて019目も大きく、いい体格であったけれど、決して恐ろしいという感じではなく口数が少なくて礼儀正しく、常に想いやりのある優しい言葉をかけてくれたそうです。そして冗談も云われるので、よくみんなで笑ったことも懐かしく思い出されるとトク婆さんが言ってそうです。

隆盛は下加治屋町の自宅を売って甲突川を渡った上之園町という借家に移り住みましたが、安政四年、川が氾濫して付近一帯は、水害をこうむりました。この時に隆盛はまず畳を井戸の上に乗せて汚水が侵入するのを防ぎ、近所の人達が、長い間西郷家に水を貰いにきたという話を聞きました。共研公園にある跡地がその借家です。ここのエピソードは地元の人にもあまり知られていないと思います。

この借家は武の屋敷に移り住むまで西郷家の家族が15年住んだ所です。敷地は二百坪ぐらいで二棟の家がありました。観音開きの木製の扉がある本当に古い汚い屋敷でありました。この屋敷に二度ほど坂本竜馬が来し、西郷さんの褌のエピソードがある所です。

「未来のある男に古い褌をやるとはないごてつ。はよう新しい褌に取かえてやいやんせと」いったとか、有名な雨漏りの話とかあった場所です。ここでの楽しい話がトクばあさんが糸さんから聞いた云われがあります。

イトさんが結婚して間もない頃、先ほどの川の氾濫があったころ,水が家に浸水してきたことがありました。水は玄関から部屋に溢れてきたので家族は、それぞれ押入れの上段に入って水が引くのを待っていたその時の事です。隆盛の声がします。

「まぁ~ようおさいじゃった。さぁさぁおたちよいくいやんせ!遠慮せじどうぞどうぞ」と。「あれ?もうおけらっとがんそかい。折角お話を楽しみにしちょとが・・・」とあまりに大きな声の対応なので、こんな時に誰が訪ねてきたのかとイトさんが覗いてみると。隆盛は流れてきたひとつひとつの下駄に話かけていたそうです()。これには流石のイトさんも笑ってしまったそうです。子供たちを心配させてはいけないという隆盛らしいユーモアです。また畳を古井戸に被せるという沈着冷静、気配りの良さが良く理解できます。政治の世界に入ってもこの沈着冷静、どんな人にも気配りをすることが西郷の人徳であるのだと私は思います。

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