明日死ぬかもよ  尾上朋子

2014年11月24日

本屋で[あした死ぬかもよ?]というタイトルの本を見つけた。
写真1気が付けばその本を手にレジに向かっていた。

たしか高校時代だったと思う。

深夜、試験勉強しながらつけっぱなしのテレビで俳優がインタビューに答えていた。
その俳優の事は忘れてしまったが、
何気なくつけていたのに

彼の話にくぎ付けになった。
その話とは、こうだ。

彼の友人に医者がいて、その医者の話だった。

「僕の仕事は、毎日人の生死と向き合う仕事なんだ。
患者さんで93歳のおじいさんがいてね
その人はもう長くはないんだよね。
本人も、
もう気付いているんだ。

でもね。
そのおじいさんは言うんだよ。
『おれはまだ死ねない。死にたくない。
まだやりたい事があるんだ!
だから、まだ死ぬわけにはいかないんだ!!』
って」

それを聞いて俳優はとても感動して
「すごいね!その年でまだ生きたい!
って思うその執念!!さすがだね!」
と褒め称えたそうだ。

すると医者の友人は
「僕はそうは思わない。」
と言った。

俳優は医者の言葉に驚いた。
それを聞いていた私も驚いた。
私も俳優と同じく感動したからだ。

医者は語った。
「実は僕も最初は君みたいに
どんな状況でも生き延びようとしがみつく事は
素晴らしい事だと思っていたんだ。

でも、ね。
人には寿命があるんだよ。
みんなそれを忘れて生きている。
そして、
多くの人が本当にやりたい事を先延ばしにして生きている。
いつか、いつの日かやれる。
と言って言い訳ばかりして
本当にやりたい事をやれなかった人ほど
死を前にすると、うろたえるんだ。


動けなくなるまで、たくさんの時間があったはずなのに
彼はそれをやらなかった。
なのに今でも、
もう、
チューブだらけで歩くことも出来なくなったのに
まだしがみついている。

本当にやりたい事をやった人は、
たとえ年が若くても、あっさりと死を受け入れる。

死を受け入れることが出来る人と出来ない人の違いは何だろうと思って
穏やかに死を受け入れている人に聞いてみたんだよ。
その結果がこれだったんだ。
たとえそれが悪い事だったとしても、
何かをやりきった人は
みんな穏やかに死を受け入れるんだ。
僕は死を前にうろたえず受け入れられる
そういう人生を歩みたい。」

 

俳優はその話を聞いて、
今まで[長生きをすることが幸せだ]と思っていた
彼の生死観が180度変わったそうだ。


私もその後ずーーーーっと考えた。

生死観の答えは個々の自由だ。
どれが正解でどれが不正解なんて、ない。

 

だが、
私は人生の岐路に立つと、必ずこの話を思い出す。

もし、
明日私が死ぬとしたら、
これをやっていなかったら後悔するだろうか?と。

今生きているということは、いつか死ぬということだ。
これは金持ちだろうが、貧乏人だろうが、男だろうが、女だろうが、
若かろうが、老いていようが、善人だろうが、悪人だろうが
誰にでも平等に起こりうる事。

 

そんな事を思いながら、
もし、明日私が突然死んだとしても
私の人生は幸せであるという事を、
私の人生に悔いはないという事を、
宇宙一愛する旦那と
世界一愛する子ども達に
毎日伝えている。

 

『おやすみなさい。
今日も一日ありがとう。
宇宙一大好きなよんちゃんと
世界一大好きな私の宝物の子ども達
今日もおかあさんは一日幸せだったよ
ありがとう。
いい夢見てね。』

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