「のぼる屋ラーメンの思い出」  外山雄大

2014年08月05日

創業67年の鹿児島の老舗のぼる屋ラーメンが今年閉店した。

数年程前にしばらくぶりに懐かしい味に会いに行ってみた。

店内はほぼ満席で隣の席にはご高齢の婦人が座っていた。

その時杖をついたかなりご高齢(推定90才くらい)の男性が娘さんらしき女性に連れられて入店してきた。

すると隣に座っていた婦人が振り返り「もしかして○○先生じゃないですか?」と声をあげた。

「私です!○○小学校で先生に教えていただいた旧姓○○です!」すると男性も下の名前で「おお!○○か!50年振りやらい」と覚えていたのだ。

ふと見ると婦人の目には見る見る涙が溢れ「先生!」とその小さな胸に飛び込んだのだ。

どこからともなく店内から暖かい拍手がおこり、私も周りの方もも目に汗をかきながら、幸せな気持ちで、ちょっぴりしょっぱいラーメンを啜ったのだった。

その帰り道、私は思った。

鹿児島の人にとってラーメンというのは暮らしの一部であり、歴史なんだと。

 

のぼる屋らーめん のぼる屋

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