「焼酎王国に入る〜焼酎は女性の時代へ」 和田博温

2015年06月13日

日本酒蔵組合中央会の発行する『本格焼酎&泡盛プレス』を愛読してます。

以前、お求めに応じて、編集上のアドバイスを差し上げたことがあります。

「載せたい情報」を詰め込むのではなく、読者が「読みたい記事」を整理して、とお話したのでした。フォントも大きく、イラストや写真を多く、余白を活かして読みやすくという意見が受け入れられたのは当方も嬉しい限りでした。

閑話休題。

新しい冊子が完成し、お届けいただくと、まずは表4(一番うしろのページ)に掲載されている「春秋謳歌~薩摩からの焼酎便り」から読みます。

これは鮫島吉廣先生の飄々たる文章が魅力の連載エッセイです。

今号のタイトルは「女性杜氏の造る焼酎」でした。

 

以前は、酒は男のものであって女性が酒屋で焼酎を買うには勇気が必要だったと鮫島先生はおっしゃる。

しかし「もともと薩摩では老若男女が焼酎をよく飲み、ときには二三升飲むものもあり、五合くらいは誰でも飲んでいるのである(ホントか(;゚д゚)」という明治中期の文献『薩摩見聞記』を引用して、鮫島先生の筆致は一層強くなるのであります。

居酒屋での女子会の飲みっぷり、女性が企画した可愛いデザインの低濃度の酒、そして女性杜氏の活躍。まさしく女性の時代である!

「抑えられていた分、いま女性の逆襲が始まっているの感がある」そして「女性杜氏は女性の酒を造っているのではない、男性を虜にする酒を造っているのだ」

若干理屈が飛翔している感はありますがセンセイの気持ちはわかります。

 

かつて出水に新屋酒造という蔵があった。レギュラー酒は「泉の誉」そして意欲作「紫美」。

この蔵元の娘さんである女性杜氏がこだわって醸したのが「結夢庵」だった。

瓶もパッケージも優しいデザインでまとめられ、裏ラベルには酒の銘柄名に込めた造り手の思いが記されていた。

女性杜氏による女性らしい企画で造られた酒となると、まずこの「結夢庵」を思い出しますね。

20150613kagoshima

 

で、画像は女性らしさの真逆にある(と言っていい)酒、「一どん」です。

これももう十年以上まえに笠沙の杜氏の里でゲットしたもの。どんな古酒になっているのやら。

黄麹の芋焼酎。黄麹を得意とする黒瀬杜氏の魂がこもっています。

黒瀬の長老、故宿里利幸さんが再興なった万膳酒造で最初に造った酒が、黄麹の「萬膳庵」でした。

これも一どんの系譜を継いだ黒瀬杜氏の意気だったのかもと勝手に思っております。

 

薩摩の芋焼酎は、老若男女くらしと共にあるのが基本。

基本(地酒の根っこ)をしっかり押さえて全国にそして世界に広がりつつあるのも素晴らしい!女性の感性を活かした焼酎はそのつよい武器になると思っています。

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